ずっと憧れていた会社の先輩と長い月日をかけて

私が、ある職場で働いていた時の話です。
春の人事異動で、会社では「格好いいけど、変わり者!」と言われている人が私のいる店舗へ配属となりました。
ちょうどその頃、私はかねてより付き合っていた人と、婚約へと話が運んでいました。当時、私は20代。彼は30代前半でした。

 

彼への第一印象は「硬派な人。」というイメージでした。2人の職場でのデスクが隣同士ということもあり、何故かすぐに意気投合しました。そして、転属より1ヶ月ほどして、食事な誘われました。私は、職場の先輩たちも何人かいるものだと疑わずに行きました。

 

しかし、指定された居酒屋の駐車場には、彼の車のみ・・・そして、指定された居酒屋は、実は彼の友達が経営する割烹料理屋でした。幼かった私は、割烹料理屋などほば行ったことがなく、戸惑っている中、常連のようにカウンターに座る彼を「素敵な大人の男性だなぁ」っと羨望の眼差しでみていました。

 

すごく緊張して、他愛もない話ばかりでしたが、あっという間に時間は過ぎていました。帰りも特に何かあるわけではなく、翌朝も、通常通り会社で会話する程度。何より、その時、お互いの電話番号は知っていましたが、メールアドレスは知りませんでした。今考えると、メール主流の世の中なのに、アナログだったなぁと感じます(笑)

 

そして、1年かけて、彼とこんなデートを4回ほど重ねました。(その他には、会社の飲み会などもありました。)
そして、私も、婚約者がいて、少しずつ結婚式の準備も始まっていたのに、だんだんと彼に惹かれていました。そんな自分に気がついたのは、会社で仕事中にふと彼の居場所を視線で追って探していると気づいた時でした。
かと言って、彼と食事デートには行きますが、メールをするわけでも、電話をするわけでもなく、、、「ただの食事仲間」なんだと自分のなかで、勝手に答えを出してしまってました。

 

しかし、寿退社を控えたころ、最後の食事デートに誘われました。私も「これが最後!」と覚悟を決めて行きました。すると、待ち合わせてすぐに素敵なピンクの花束をもらいました。彼は、簡単に花束をくれるような人ではないのが、一緒にいてわかっていたので、すごく嬉しかったです。

 

そして、楽しい食事の時間はあっという間に終わってしまいました。帰りの駐車場へ向かう間、すごく寂しくなって切なくなってしまったので、初めて手を繋ぎました。そして、抱きついてキスをされました。最後に彼から一言「大好きですよ!」と言われました。結婚を前にして、いけないことだとわかったいましたが、止められず、私も「ずっと憧れていました。大好きです!」とだけ伝えました。そして、その日は呑んでいないのに、たくさんキスをしました。
しかし、それ以上の発展はなく、それ以降もお互いに暗黙のルールで会うことはありませんでした。いけないことですが、私の大切な思い出です。